始めよう! HI-TECH C

第1章 HI-TECH C とは何か?

 HI-TECH Cは、元々はCP/M用に作られたANSI規格準拠のCコンパイラです。
 コンパイラなので、BASICよりずっと早いプログラムが作れる上、他機種でも広く使われているので、巷に溢れる参考書で学習でき、慣れれば強力なメモリアクセスや構造化プログラミングなどにより、アセンブラよりずっと楽にかつ高度なプログラムを組む事ができます。
 MSXの他のCコンパイラは、ANSI規格に準拠していなかったり、作ったソフトを売る事ができないと言う制限がありますが、HI-TECH Cには、それがありません。しかも、入手するのに、お金はいりません。こう書いただけでも、HI-TECH Cがいかに素晴らしい物かが分かると思います。
 しかし、世の中はそううまくは出来ておりません。HI-TECH Cは元々、CP/M用に作られており、MSXで使うには、コマンドファイルにパッチを当てなければなりません。また、HI-TECH Cが外国からきた物なので、パッチ当てなどのマニュアルも全て英語です。そこで、今回は、パッチ当てのやり方から、1つのCプログラムのコンパイルまでを説明する事で、皆様が、HI-TECH Cを使えるようになるまでの手助けをしようと思います。
 今回は、MSXで動かすときのインストールについて説明します。

第2章 必要な物

 HI-TECH Cを動かすには次のような物が必要です。
 ファイル名をクリックするとソフトをダウンロードすることができます。