前の章ではコマンドラインからのオプション指定を紹介しましたが、いちいちコマンドラインから指定するのも面倒くさいと思います。
そこで、オプションを設定するための設定ファイルを用意しました。
設定ファイルはWindowsのINIファイルと同じ形式です。
設定ファイルとオプション指定は次の順番で有効になります。
1. LIN.EXEと同じディレクトリにあるLINDEF.INI
2. インデックスファイルを作成するディレクトリにあるLINCFG.INI
3. オプション指定
設定がない場合はデフォルトの設定が有効になります。
-Eオプションによって再帰的に検索されるサブディレクトリでは、親ディレクトリの設定をサブディレクトリにあるLINCFG.INIの設定で上書きします。
このことから、LINCFG.INIは各ディレクトリ個別の設定を行うことに使います。
LIN.EXEと同じディレクトリにあるLINDEF.INIは共通のデフォルト設定を行うために使います。
設定ファイルの形式は次のようになっています。
セクション名はLINConfigです。
アイテム名には次のものがあります。
IndexFile=
インデックスとなるHTMLファイルがディレクトリ内に既に存在する際にインデックスとなるファイル名を指定します。
このファイル名指定はディレクトリが-Lオプションによるディレクトリのインデックスファイルへのリンク指定の対象となったときにリンク先のファイル名として使われます。
IndexFileName=
本プログラムで生成するインデックスファイルのファイル名を指定します。
コマンドラインの-Fオプションに相当します。
IndexFileTitle=
本プログラムで生成するインデックスファイルのタイトル名を指定します。
コマンドラインの-Nオプションに相当します。
Sorttype=
ファイル名をソートする要素を指定します。
コマンドラインの-Sオプションに相当します。
HTMLtype=
出力するHTMLファイルの形式を指定します。
コマンドラインの-Tオプションに相当します。
Subdir=
0以外の整数値を指定するとサブディレクトリも検索します。
コマンドラインの-Dオプションに相当します。
SortReverse=
0以外の整数値を指定するとソート順を反転します。
コマンドラインからの-Rオプションに相当します。
IgnoreIE5Dir=
0以外の整数値を指定するとInternet Explorer 5.xが生成するWebページ完全保存を行った際にできるディレクトリ名の末尾が.filesのディレクトリを出力しないようにします。
コマンドラインの-Iオプションに相当します。
SubDirIndexLink=
0以外の整数値を指定すると検索したサブディレクトリのインデックスとなるHTMLファイルに出力するインデックスファイルからリンクを張ります。
コマンドラインの-Lオプションに相当します。
OutputFilename=
0を指定するとファイル名を出力しません。
コマンドラインの-nofileオプションに相当します。
OutputTime=
0を指定するとファイルを更新した時間を出力しません。
コマンドラインの-notimeオプションに相当します。
OutputSize=
0を指定するとファイルサイズを出力しません。
コマンドラインの-nosizeオプションに相当します。
AbsolutePath=
0以外の整数値を指定するとファイル名・ディレクトリ名を絶対パスで出力します。
コマンドラインの-Aオプションに相当します。
ExcludeLocalIndexFile=
0以外の整数値を指定すると本プログラムが作成するインデックスファイルを検索対象からはずします。
コマンドラインの-Xオプションに相当します。
RecSearch=1
0以外の整数値を指定するとサブディレクトリ内のファイル・ディレクトリも再帰的に検索します。
コマンドラインの-Eオプションに相当します。
EnableSearch=
0を指定すると-Eオプションによるサブディレクトリの検索対象から本ファイルのあるディレクトリをはずします。
IgnoreMozDir=
0以外の整数値を指定するとMozilla/Netscape 7でWeb page,complete(Webページ完全保存)で保存した際にできるディレクトリ名の末尾が_filesのディレクトリを出力しないようにします。
コマンドラインの-Mオプションに相当します。
HideDataDir=
0以外の整数値を指定するとInternet Explorer 5以降やMozilla Firefox/Opera/Google Chrome/Mozilla/Netscape 7以降でWebページ完全保存を行ったときにできるデータフォルダ(末尾が.filesまたは_filesのフォルダ)を隠しフォルダにします。
コマンドラインの-hdオプションに相当します。
OtherFileLink=
0以外の整数値を指定するとHTML/テキストファイル以外のファイルへのリンクを張ります。
コマンドラインの-Oオプションに相当します。
CSSFile=
生成したインデックスファイル用のスタイルシートを指定します。
コマンドラインの-cssfileオプションに相当します。
UseIndividualCSS=
0以外の整数値を指定するとインデックスファイルのあるディレクトリの-cssfileオプションで指定したファイルをスタイルシートとして読み込むようにします。
コマンドラインの-EIオプションに相当します。